ネグロス島バコロドから北部のカディスへ
6月下旬、フィリピンの友人が実家のある田舎へ帰省するというので、私も一緒に行って来ました。
私が現在滞在しているネグロス島のバコロド市からバスでおよそ一時間ほどの所にあるカディス市へお邪魔して来ました。
初めに行って来た感想を言っておきたいと思います。
そこには、その場所には、今の日本が無くしたもの、失ったものがあります。
私はそう感じました。
ネグロスオクシデンタル州の州都、バコロド市から北へバスでおよそ一時間ほどの所にカディス市はあります。
ネグロス島はさとうきびの栽培で知られる地域なのですが、カディスもさとうきび栽培がとても多いです。
バコロドからセレスライナー、日本でいう高速バスで行きましたが、エアコンも冷え冷えで、とても快適でした。
※フィリピンはエアコン無しのバスもあります。また、料金が安くなります。
カディス市に到着し、中心部にあるバスターミナルの周辺はとても人が多くとても賑やかでした。
カディス市は人口が15万人前後、街の中心部という事もありますが、とにかくあちらこちらに人があふれています。
自分の勝手な想像では農村地帯の静かな田舎町という感じに思っていたのですが、、、。
今、残念ながら、日本の地方の町等は、シャッターが閉まった状態の街並みが増えていますが、、。
田舎ですが、元気というかパワーを感じました。
迎えに来た友人のいとこと一緒に食料品や日用品を買っていこうという事で、SMハイパーマーケット、カディスパブリックマーケット(市場)等で買い物をしました。
フィリピン大手のSMでもモールでは無く、SMのスーパーマーケット版でした。
スーパーマーケットで何でも買えますが、パブリックマーケット(市場)は肉、魚、野菜等の新鮮さ、やはり値段の安さが一番です。
友人に確認した所、カディス市中心部にはSM以外にもCITY MALLやPURE GOLD等、チェーン展開しているスーパーマーケットがあるという事でした。
それなりの規模のスーパーマーケットが一軒だけでは無く、他にも同等のスーパーマーケットがあるのは住んでいる人たちにとっては、とてもメリットがあると思います。
商品の品揃えもありますが、多店舗あるという事での価格競争が一番のメリットとだと言えます。
トライシクルでの超ロングドライブ、、、。
一通り買い物を終え友人の実家へ向かいます。そこで自分は一つ疑問に思いました。
バスを降りて歩きながら、ものめずらしく辺りを見ている時に分かったのですが、バイクやトライシクル(バイクタクシー)はがんがん走っています。
あちらこちらに待機しています。
ドライバーが乗車しないかとしつこいぐらい声をかけてきます。
ですが、なぜかタクシーやフィリピン名物のジープニー(乗合いバス?)が全然見当たりません。
町中を流してもいませんし、待機もしていません。
自分は安易に違う通りを走っているのか、別の場所で待機してるのだろうぐらいに思っていました。
自分たちのバッグや買い物した食料品等、結構な荷物があります。
友人が誰かと話をしているので、友人に確認してみると、トライシクルのドライバーに料金の交渉をしているというのです。
また友人の実家までは結構な距離があり、トライシクルでおよそ一時間ほどかかると言うのです。
バスがおよそ一時間、今度はトライシクルでおよそ一時間、ウソだろーと思いつつ、、。
その時にあ~やっぱり、ジープニーやタクシーが無いんだときずきました。
結局、トライシクルに3人、荷物と共に乗車し友人の実家へ向かいました。
トライシクルの座席は幅が狭いので、大人二人、荷物と共に並んでの乗車はとても大変でした。
それも向かう途中、とても道幅が狭くなり、道路が舗装されていないのです。
赤土とところどころが石だらけでお尻に凄い衝撃がはしりました。40分程で到着したのが迎えに来た従妹の家でした。
友人の実家はもっと奥地まで行くようで、従妹の家にまずは滞在する事になりました。
完全に田舎のフィリピンスタイルの生活
家はカディスの山側に位置し、周辺はサトウキビ畑が広がるとてものどかな所でした。
友人の親戚から非常に温かく出迎えられ、ここからフィリピン田舎旅が、本格的にスタート したのです。
友人の親戚宅を簡単にご説明させていただきます。
平屋でブロックを使用した小さな家でした。
フィリピンではこのてのブロックを使用した建物が多いです。
また田舎だとバンブー、竹を使用した家もあります。
電気は、、大丈夫でした。
普通に使用出来ました。
やはり今はスマートフォンを誰しもが使用しますので、充電が出来るぞっと思い一安心しました。
電気に次いで生活に必要不可欠なのが水ですが、残念ながら水道はありませんでした。
家の前に小川があるのですが、川上の方からパイプラインで家の所まで水を運んでいるのでした。
飲み水はこれとは別でキッチンの所にタンクに入った水があるのですが、生活用水としてはすべてこのパイプの水を使用します。
野菜や果物、食器を洗ったり、顔や体を洗ったりするのも、またトイレもすべてこのパイプの水を使用します。
お湯?給湯器のような高級な物はありません、お風呂もこの冷たい水だけです。
完全に田舎のフィリピンスタイルの生活です。
家の周りはほとんどがサトウキビ畑、所々にバナナの農園が広がった農村地帯で、近くにカディスの山々が綺麗に見える、とてものどかないい場所でした。
自然が一番、カディスの家庭料理
やはり何といっても旅の重要な楽しみは食事ですが、従妹の家族が食べている物を普段通りに一緒に食事をさせて頂きました。
朝はスーパーマーケットでかなりまとめて購入して入ったパンと、フィリピンでは定番のスティックタイプのネスカフェのコーヒーとで頂きました。
お金持ちは別として、フィリピンの普通の人達は日本人と違い、朝から何種類かのおかずとご飯とみそ汁の様に決まった時間にきちんと朝食をあまり食べません。
例えばコーヒーとパンやクラッカー、クッキー等を軽く食べている人が多く見られます。
話が少しそれますが、従妹の家の前には、鳥や犬、猫等が自由奔放に遊んでいます。
家の前の小川の近くに木のテーブルやハンモックがあるのですが、朝テーブルでコーヒーを飲みながらパンを食べていると、パンを貰いたくて自分の所にみんな集まって来るのです。
ゆっくりくつろぎながら食べようとしても、犬は特に自分から離れません。
滞在している間、完全になついてしまいました。
昼食は小川の周辺で取れる野菜やジャックフルーツ等を使用したスープ等を頂きましたが、味付けや調理の仕方は日本人の口に普通に合いますし、美味しかったです。
食事の後は、家の周辺を散策し散歩したり、犬や鳥たちに餌をあげながら遊んだり、やはり一番はハン
モックでの昼寝が最高に気持ちが良いです。
もちろんフィリピンですから暑かったりもしますが、バンブー(竹)の木陰になっていて、程よく風があり空気がフレッシュ、田舎なので雑音が無く、小川の水の音が微かに聞こえます。
これは最高ですっ、完全にストレスが無くなり、またとても気持ち良く眠れます、くつろげます。
ネイティブチキン、究極のフィリピン料理、アドボ
夕食、ディナーはカディスや周辺で取れた魚や、魚を干して味付けをした名物のオガ、最高なのは、初日と最後の日に頂きましたが、チキン料理のアドボがとても美味しかったです。
何とこの料理されたチキンは、友人のおじさんが自分の為に提供してくれました。
私は到着した初日と最後の日に目の前で見ましたが、チキンは要するに先程まで家の前、自分たちの目の前で元気よく遊んでいた鳥なのです。
初日はおじさんが、最後の日はおばさんが鳥を料理してくれました。
目の前で生きていた鳥をさばいて調理するのを初めて目の当たりにしましたので、正直、全てを見ていられませんでした。
友人の従妹も手伝っていましたが、この家族にある意味たくましさを感じました。
家の前の小川の近く小枝や使用済みのココナッツの実で火をおこしじっくりと調理するのでした。
自分自身アドボは何度も食べていますが、目の前で調理されたアドボ、それもネイティブチキンのアドボは初めて食べました。
食事する時、初めは鳥の事を思い出し少しちゅうちょしましたが、一口、二口食べるととても美味しくて、結局すべてたいらげてしいました。
鳥さん、本当にごちそうさまでした。
最後に、、、。
友人の実家はこのおじさんの家より更に山側へ、トライシクルでおよそ30分程かかる場所でした。
結局従妹の家に一週間滞在させて頂きましたが、友人の実家へは一度だけ遊びに行きました。
友人の実家へは途中道路が結構舗装されておらず大変なのと距離があるのとで、従妹の家にお世話になってしまいました。
ネグロス島、ネグロスオクシデンタル州、カディス市への超、田舎旅でしたが、普通の観光では体験する事が出来ない、とても貴重な体験をさせて頂きました。
今回の旅の自分と友人の共通のテーマは特別何もしない、ストレスを感じないという事だったので、まさにその通りの旅が出来ました。
ネグロスオクシデンタル州の州都、バコロド市からカディス市への旅でしたが、ローカル、田舎といってもカディスの街中や中心部は人々が行きかい集まり、活気があります、活気を感じます。
また何処へ行っても特に子供達や若い女性が多い事に気が付きます。
友人の従妹の家でも従妹のお姉さんの子供や近所の子供達と一緒に遊びましたが、フィリピンはとにかく子供が多いです。
子供達は家の中でスマートフォン、ゲーム等をしている時もありますが、外で何かしらして遊んでいます。
日本に置き換えてみると、地方や田舎に行けば行く程、今の日本は人がいなくなります。
街中や商店街等はシャッターが閉鎖した通りが多く、行きかう人も非常に少なく、活気等はありません。
また何処へ行っても子供達や若い女性、男性よりも、高齢者、お年寄りが非常に多いです。
家の中でスマートフォン、タブレットやゲームをする子供が増えており、外で遊ぶ子供達を目にする事が本当に少なくなりました。
日本は高齢化社会に対してフィリピンは若年層、若い世代が非常に多いのです。若い世代の人口が多いという事と人口が増えている事がフィリピンの活気へと繋がっているのだと思います。
フィリピン田舎旅での簡単な注意点
最後に田舎旅の注意点を少しだけお伝えします。
基本的な事ですが田舎は特にトイレにトイレットペーパー等はありません。
紙も無く便座の無いトイレが殆どです。
事前にスーパーマーケット等で購入しておく事を是非お勧めします。
鼻をかんだり、汚れを拭くなどにも使用出来ます。
長距離バスですが、エアコンが無いタイプは別として、フィリピン人はエアコンをガンガンに冷やす傾向があります。
日本人の様に何度に設定する、少し冷えたら温度調節する等の事はあまりしません。
エアコンが冷えすぎる事がありますので、体調不良にならない様に、薄手の長袖シャツや長袖T-シャツ等を準備しておくと良いです。
今回の様にリアルな田舎に宿泊する場合、必要とする物はある程度は事前にスーパーマーケット等で購入しておく事をお勧めします。
例えばサリサリストアー(近所のお店)が近くに無い、またあったとしても殆ど商品が無い等があります。
時間帯によっては中心部へ買い物に行くにも移動する手段がない場合がありますので、食べ物でも生活用品でも事前に購入しておくと良いです。
ガイドブックに記載してある名の通った観光地巡りも良いものですが、ネグロス島カディスで今回はとても貴重な旅が出来ました。
今度はカディスの海側へ是非行ってみたいと思います、、、。
✔こちらの記事も是非ご覧下さい。
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